幸先彩咲-サイサキサイサク-

煌めき纏う日々へ向かうために、「思ったこと」「気になること」「体験したこと」を徒然なるままに記す雑記ブログ。誰かしら誰かの役に立つ言葉や情報があるはず。働き方や生き方は、人それぞれな考え方。

嵐の前に思うこと(子供時代)

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子供の頃、台風が来ると気分が高揚した。

雨風の匂い、普段とは異なる自然の気配。

いそいそと荷物を纏め、いつでもどこにでも行けるようにしていた。

本好きな子供だったから、未知なる世界に行ける扉でも現れてくれないかなと思っていたのかもしれない。

 

築30年越えの安普請の古い古い家に住んでいたので、

いつ、我が家が吹き飛ばされるのではないかと怯えていた。

屋根ははがれずに持つのだろうか。雨漏りはしないだろうか。

叩きつける雨音と暴風に揺れるときに、不安になったものだ。

そんな不安を払しょくするために、だったのだろうか。

 

そのうち、いかにこの家から避難するかについて考え始めた。

親は外出中。

自分ひとりで避難するときに、何を持って行けばいいのだろう?

大事なものをまとめることを試みた。

 

けれども、

大きなものは持っていけない。

身の回りの、ほんのちょっとの貴重品のみを

持っていくことができることに気が付いた。

 

だったら、大好きな漫画も、本も、服も

持っていけないなあ。

 

そう思ったら、なんだかコンパクトに生きることが必要なんだなと感じた。

持っていける範囲でしか、物は持たない方が、いざというときに失わない。

手に届く範囲で大切にできるものを。

だから、欲しいと思ったものを見たときに、

「これ、持っていけるかな?」と子供の頃は考えていた。

 

今はもう大人で、台風の時にカバン1つに物を納めようと思わないけれど。